カテゴリ:読書( 140 )

小泉今日子書評集


なんてたってア~イドル ♪

なんてたってア~イド~ル ♪



そう、小泉今日子は絶賛、アイドルだった!
(って過去形になってる~!)

リアルタイムでキョンキョン♡のアイドル時代を見ていた私。
彼女がデビューした1982年といえばアイドル全盛期。
正統派アイドルが主流だったこの時代、彼女だけは少し違うと感じていた。
そうそう、突然、ヘアースタイルを”刈り上げ”にしたりね(笑)

そして現在のキョンキョン♡。
とても素敵に年を重ねている女性のひとりだと思う。
潔くて、自然体なその姿に、憧れさえ覚える。

そんな彼女が読売新聞の読書委員だったとは…
つい最近まで知らなかった!
読書委員の任期は本来二年なのに”余人をもって替え難い”、ということで五期10年も続けていたなんて。




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この本には2005年から2014年の10年間、97冊の書評が収めらている。
その読書の幅の広さに驚かされた。
まだ読んでいない本、知らなかった作家さんも多数。
そんな中、自分が読んだ本の書評があると嬉しかったり。

”余人をもって替え難い”という彼女の書評。
私もうん、うんとうなずいた。
普段、新聞で目にする書評は、階段一段分上から「君、君、おすすめの本があるから読んでみたらどうだい」と言われているような感じ。
彼女の書評はまるで、同じテーブルで目の前にいるキョンキョン♡が語ってくれているような。
とても身近…
そんな感じがする書評だと思う。

この本を読んで、読みたい!と思った本が多数。
しっかりメモしている。

彼女に書評を書くようにすすめた久世光彦氏。
最初の書評が載った日にFAXを送っている。

書評読みました。うまくて、いい。感心しました。kyonがだんだん遠くなるようで、嬉しいけど寂しい。あなたの書評を読むと、その本が読みたくなるというところが、何より素晴らしい。それが書評ということなのです。

実際、私はその本が読みたくなっている。
キョンキョン♡の書評は素晴らしい!ということか。



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by azu-azumy | 2016-03-24 00:01 | 読書 | Trackback | Comments(2)

現在 ブクログに本棚を作って、読んだ本、読みたい本などを管理しています。

私の読書はかなり偏っていて、好きな作家さんの本ばかり読んでいました。
それが、ブクログに本棚を作って、フォローしているお友達の本棚に遊びに行って、たくさんの作家さんと出会っています。
ますます読書が楽しい!

「時々、好きな作家さんは?」と聞かれます。
当然、好きな作家さんの本はたくさん読んでいるわけで。
ブクログの本棚を見てみる
1位 東野圭吾  76冊
2位 重松清   53冊
3位 宮部みゆき 40冊
4位 池井戸潤  20冊
5位 小路幸也  17冊
5位 髙田郁   17冊

5位に入っているのが髙田郁さん!
17冊ですが、髙田さんの既刊の本はほぼ読んでいます。
あと1冊、【みをつくし献立帖】だけ。

髙田さんの【みをつくし料理帖シリーズ】が完結し、次作を待ち焦がれていました。
そして、ついに、待ちに待った新シリーズがスタートです。

先月、日本から友人が遊びに来てくれた時にいただきました♪
じっくり時間をかけて、楽しみました!
やっぱり髙田さんの本はいいです!!





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摂津国・武庫郡津門村出身の幸。
子供のころから学びたいという気持ちが人一倍強かったが〈女子〉を理由にその機会に恵まれなかった。
幸9歳の時、学者だった父と兄を相次いで亡くす。
幸は津門村に母と妹・結を残し、ひとり大阪、天満の五鈴屋へ女衆として奉公に行くこととなる。
番頭の治兵衛は幸の天賦の才に気付く。
父から〈商は許(いつわり)〉と教えられていた幸は、五鈴屋で番頭の治兵衛から商のいろはを教わることに。

やっぱり髙田さんの時代小説はいい!
幸の成長をハラハラしつつ、応援していくのも楽しい、そんなふうに感じながら読み進めていたのですが…
最終章・事の顛末があまりにも以外で…
そして、幸の運命を思うと…

次巻の刊行が待たれます!





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by azu-azumy | 2016-03-21 09:33 | 読書 | Trackback | Comments(0)

人魚の眠る家

夫婦そろって読書が趣味というわが家には本があふれています。
特に夫の本。
彼は絶対に本は手放しません。
私と違って、何度も読み返しているので、良しとしなければなりませんが。

私はできるだけたくさんの本を読みたい!
でも、バンコクでは本に関税がかかって、その値段は約1.5倍。

そんなわけで、日本人会の図書室も利用しています。
2週間毎に2~3冊借りています。

で、先日のこと。
新刊コーナーを見てみたら~




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東野圭吾さんの新刊が並んでる~!!
2015年11月発刊だから、まだほやほやですよ~!!
こんなことがあるなんて~!

「あ====!東野圭吾~~~~!!」って、思わず声に出してしまったので
図書のボランティアさんが笑ってらっしゃいました(笑)

すぐさま手に取り、ページをめくってみると




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購入日が3月11日!!
まだ、購入されたばかりで、私が最初に借りる人!
長年、図書室に通っていますが、こんなこと初めて~!!

時々、一番乗りで借りられることはありますが、人気作家さんの本や、話題の本は無理です!
だって、みなさん読みたいですからね。
書棚に並ぶとすぐに借りる人が現れるのは当然です。
この日は私の前にも図書室を利用された方がいらっしゃるのに、この本がまだ書棚に残っていたのです!
ほんとに、ほんとに、ほんとに、ラッキーです!
実際、東野圭吾さんの前作【ラプラスの魔女】や、又吉さんの【火花】なんて、影も形も見たことないですから(笑)



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ここからは本を読んでの感想です。
普段は、できる限り"ネタバレ"に気を付けているつもりですが、今回は”ネタバレ”を含みます。
なので、これから読む予定の方、内容を知りたくない方はスルーしてくださいね。



質問。
ドナーカード(臓器提供意思表示カード)を持っていますか?
答え。
いいえ。持っていません。

私がこのドナーカードの存在を再認識するときといえば、小説を読むとき、ドラマや映画の見るとき…
臓器移植のための渡米資金を集めているニュース映像など…
それぐらいかもしれない。
そんな時には、自分なりに考えたりするのだが、そこで止まってしまう…

【人魚の眠る家】はまさにこの脳死と臓器提供をテーマとしているのだが
個人的には、より深くこの問題に切り込んでいると思う。

瑞穂は水の事故で病院に搬送される。
医師から「回復することはない」と断言された父・和昌と母・薫子。
さらに医師からはドナーカードの所持確認とオプション提示をされる。
すなわち、親として臓器提供の意思確認である。


これからの治療は延命措置、と医師から断言され、両親が下した決断は「臓器提供」だった。
ところが、臓器提供を決断し、別れのために瑞穂の手を握っていたときのこと。
弟・生人が瑞穂に声をかけたとき、その手がかすかに動いたのだ。
このことが、両親の決断に重くのしかかる。
医師からは反射だと説明されても、実際に握っていた手が動いたのだから…
結局、和昌と薫子は臓器提供を拒否する。


その後の展開は、ちょっと現実離れしているというか、現在では無理なことばかりなのだが…
(研究は進められているのかもしれない。いや、きっと進んでいるのだろうけれど。)

臓器提供を拒否し、独自の方法で瑞穂の介護を続ける和昌と薫子。
その一方、心臓移植以外に治療法がない雪乃の存在を知った薫子。
その心は千々に乱れ…
長い介護の末、最後の時は訪れ、薫子は臓器提供を決断するのだが…

人口100万人当たりのドナーカード所持者。
第1位はスペインの25人で、欧米各国は15~25人、お隣の韓国では5人。
そして、日本は世界最低レベルの0.8人。

アメリカでは、ドナーカードの制度は無く、家族へのオプション提示だけで臓器提供が行われているそう。
【人魚の眠る家】の中にも書かれていたが、アメリカでは「脳死は人の死」の概念や制度が確立しるので、脳死状態と判明した時点で治療は終了する。
その時に臓器提供の意思を確認することになる。
しかし日本では、回復が見込めない状況であっても、臓器提供をしない限り治療は続けられる。
脳死判定を受けない限り、”脳死”とも認められない。

この本を読んで改めて思う。
日本の臓器提供は、最終的にその決断の重さはすべて家族にかかっている。
オプション提示として ”選択権はあなた方にあるのです。拒否も自由です”
そう言われればいわれるほど、悩み、苦しむ。

この本では両親は最終的に臓器提供を決断する。
そこには長い時間の経過が存在する。
しかし、現実の場面ではこの”時間”がない。
家族の危篤という極限の状況の中でしなければならない決断。

読み終えた今も考えさせられている…



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by azu-azumy | 2016-03-19 11:14 | 読書 | Trackback | Comments(2)

2016年2月に読んだ本

気が付けば3月。
2月は知らぬ間に逃げてしまった…
逃げ足の速かったこと、速かったこと!!!

先週はカットに行く時間がなく、なんだかまとまりのないヘアスタイルでした(涙)
ヘアスタイルがまとまらないと、気分も↓↓
昨日、ようやくカットに行って、スッキリ!!
気分上々~(笑)

気分よく、2月の読書 memoです。
2月に読んだ本は9冊!
まずはラインナップから、どうぞ~



azumyの本棚 - 2016年02月 (9作品)
羊と鋼の森
宮下奈都
読了日:02月04日
評価3

ナオミとカナコ
奥田英朗
読了日:02月08日
評価4

岩窟姫 (文芸書)
近藤史恵
読了日:02月22日
評価4

霧 ウラル
桜木紫乃
読了日:02月24日
評価3

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続いて、azumyの身勝手評価。
☆☆☆☆☆4つをつけたのは3冊。
【ナオミとカナコ】 奥田英朗著
ブクログでの評価が高く、気になっていた本。
フォローしているお友達のレビューでますます気になっていたら、TVドラマ化。
私はドラマを見ていないのですが、友人が「ドラマがかなり面白い!」というので
これは読まなきゃ~!と思っていたところ、日本人会図書館で借りることができました!!

「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」

仕事にやりがいを見いだせないナオミ。
DV夫にがんじがらめにされているカナコ。
二人は親友から共犯者への道へ踏み出す…

カナコの夫を”排除”しようと企てるナオミとカナコ。
自分たちの計画の完璧さに酔いしつつ、進んでいくのだが…

”DV夫を殺害”
桐野夏生さんの「OUT」をちょっと思い出したり…


かなり厚い本ですが、面白くて一気読みでした。

【配達あかずきんー成風堂書店事件メモ】 大崎梢著
大崎梢さんとの出会いは【平台がおまちかね】でした。
それまで、本屋さんを舞台にした本があるなんて知らなくて…
そして、本屋さんの大変さをちょこっと垣間見て…
興味深く思っていました。

先日、大崎さんセレクトの【本屋さんのアンソロジー】で久々に大崎さんの作品を読みました。
そして、古本屋さんで探してみると、この【配達あかずきん】を発見!
これは大崎さんのデビュー作なんですね!

駅近くのビル内にある書店『成風堂』。
書店員の木下杏子と大学生アルバイトの西巻多絵。
二人が書店を舞台に繰り広げられるミステリーを解決していく。
5編の連作短編集。

自身が本屋さんで働いていた経験のある大崎さんならではの視点がとても面白い!
成風堂シリーズ、読まなくちゃ!!

【岩窟姫】 近藤史惠著
人気アイドル逸見沙霧が飛び降り自殺した。
その原因とされたのが同じ事務所に所属するアイドル蓮美。
その日から蓮美の生活は一変する。
身に覚えがないどころか、仲の良い友達と思っていた沙霧の死の原因とされてしまい…
蓮美は自分の無実を証明しようと、沙霧の死の真相解明に乗り出すのだが…

なかなか重いテーマなのに、近藤さんの"日常のミステリー"はさらさらと読めてしまう。
やっぱり近藤さんの本は好きだなぁ…

☆☆☆3つを付けたのは5冊。
【下町ロケット2 ガウディ計画】 池井戸潤著
ロケットから人体へ―佃製作所の新たな挑戦!前作から5年。ふたたび日本に夢と希望と勇気をもたらすエンターテインメント長編!! (「BOOK」データーベース)

楽しめました。
でも、前作の方が面白かったかな…

【羊と鋼の森】 宮下奈都著
この本を最初に知ったのは『王様のブランチ』でした。
その後、第154回直木賞候補になり、ブランチブックアワード2015受賞、2016本屋大賞にノミネートされ…


読みたい、読みたい!、読みたい!!、読みたい!!!
気持ちばかりがどんどん膨らんで…
ようやく手にすることができました(笑)

高校の体育館で偶然、ピアノを調律する場面に出会い、魅せられ、調律師を目指す外村。
それまでピアノとは無縁の世界にいた一人の青年が、自分と向き合い、仕事と向き合い、悩み、苦しみ、もがき、成長していく…

ゆったりとした宮下ワールドに浸りつつ、読み進めました。

【中島ハルコの恋愛相談室】 林真理子著
久々に林真理子さんの本を読みました。

ハルコさん、最強です!
こんなふうに生きてみたい~!
でも、それは絶対無理なので、私もハルコさんと友達になりたい!
そしたら、たいていのことは、「問題ない~!」と思えそう(笑)

さらさら~と楽しく読めました。

【完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込】 若林正恭著
実は私、オードリーのファンです!
特に若林君がいい!!

そんな若林君おススメの本ならきっと好きなはず!
と、【教団x】にチャレンジして、挫折したという、苦い経験があるのですが…
しか~し、ファンと公言するからには、若林君のエッセイは読まなくちゃね!
普段、「人見知り芸人」、「女の子苦手芸人」と自称している彼。
オードリーがブレイクした当初は、春日の存在感の陰に隠れ、「じゃない方芸人」と言われていた彼。
自意識過剰な彼。
そして、自他ともに認める「読書芸人」でもある彼。
「帯が書きたい!」と言っている彼。
最近は又吉先生にすっかり持っていかれていますが…

そんな彼のエッセイ。
面白かったです!
ますます若林君から目が離せません~(笑)

【霧 ウラル】 桜木紫乃著
最近、桜木さんの本、よく読んでるなぁ…

王様のブランチで紹介されていたので、メモしていたところ、日本人会図書館で発見!
早速、借りてきました。

帯に書かれていたのは
桜木版『ゴッドファーザー』であり
桜木版『極道の妻たち』であり
桜木版『宋家の三姉妹』!
これだけで興味津々!

昭和30年代の北海道根室が舞台。
地元の名士、河之辺家の三姉妹。
その次女珠生は家を嫌い、花街で生きる。
珠生が恋に落ちた相手は羽場組組長。
姉の知鶴、妹の早苗、三人三様に家や夫に翻弄され…

桜木さんの作品で描かれる女性はどこか哀しい。
でも、とても強い。
その哀しさに胸が締め付けられることもあり
その強さに惹きつけられるのだが…
この本に登場する女性たちには感情移入できなかった。
読み進むにつれ、どんどん気持ちが離れていった感すらあったかな…


☆☆2つをつけたのは1冊。
【ランウェイ・ビート】 原田マハ著
何の予備知識もなく、原田マハさんの本だから!という理由で、いつもの古本屋さんで手にした本でしたが…
ケータイ小説でした!

「BOOK]データーベースによると
ある日現われたおしゃれな転校生ビートは、イジメられっ子犬田のファッションを大改造して一躍クラスの人気者に。「誰にでもポテンシャルはある!」ビートの魔法の言葉に勇気づけられ、ファッションに興味のなかった仲間たちが前代未聞の現役高校生ファッションブランドを立ち上げる。彼らはファッション業界に革命を巻き起こせるのか?日本ラブストーリー大賞作家が贈る感動の青春小説。

ラブコメ好きですが、さすがに…
高校時代ならハマったんだろうなぁ…(笑)

それにしても原田マハさん
【楽園のカンバス】から【ランウェイ・ビート】までって…
すごい!!


2月は【ナオミとカナコ】、【下町ロケット2】、【羊と鋼の森】、【社会人大学人見知り学部卒業見込】、【霧 ウラル】など
新刊、注目作品、読みたいと思っていた本を読めて、充実した読書timeでした。

現在、スタンバイ中の本がいっぱい!
私の本棚、この上なく充実しています!!




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by azu-azumy | 2016-03-02 00:01 | 読書 | Trackback | Comments(0)

2016年1月に読んだ本

1月…、行ってしまいました!
早かったなぁ~!

昨日は50%オフで15冊も本をゲット!
重松清さんの【空より高く】や碧野圭さんの【書店ガール4】など、以前から読みたい!と思っていた本が手に入ったのは超ラッキー!
また一方で、50%オフだから手にした本もあるわけで~
50%オフで得して、新たなチャレンジができて得して!
と~ってもHAPPYです♪

今日から2月ですので、1月の読書memo、行ってみましょう~
1月に読んだ本は9冊ですが、正確には9.5冊~!
0.5冊の謎は最後に~(笑)

まずはラインナップから。


azumyの本棚 - 2016年01月 (9作品)
政と源
三浦しをん
読了日:01月05日
評価4

満願
米澤穂信
読了日:01月20日
評価3

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☆☆☆☆☆5つをつけたのは1冊。
【奇跡の人】 原田マハ著
【奇跡の人】の紹介文に書かれていたのは
<盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が青森の弘前にいるという。
明治二十年、教育係として招かれた去場安は、その少女、介良れんに出会った――。
大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師が、奇跡を起こす。>

ヘレン・ケラーを思い起こさせる紹介文。
三重苦の娘の名は介良れん(けられん)
教師の名は去場安(さりばあん)
ヘレンン・ケラー、アン・サリバン…
ここから名前は来ているんだろうなぁ…と想像する。

ヘレン・ケラーの伝記は子どもの頃、夢中になって読んだ記憶がある。
【奇跡の人】を読みながら、ヘレンン・ケラーを想起させられるけれど、それでも胸がつまるほどの思いが…

【奇跡の人】には狼野キワという盲目の女性が登場する。
狼野キワを通し、この時代に生きることが難しかったであろうことを思い知らされた。

もう一つ、考えさせられたのが「重要無形文化財」のこと。
「人間国宝」と言われる方がピンとくる。
生まれた時からこの制度が存在しているので、何ら疑問に思ったことはなかったが…
本の中には
<戦後、この国の何もかもが欧米化されていくのを懸念した一部の国会議員や有識者のあいだで、日本特有の伝統文化を守り続けるという観点から、日本各地に伝承される「かたちなき」芸術も保護するべきではないかという議論が高まった>

最近、日本ってすごい国だ!と感じることが度々ある。
今更ながら、だけど(笑)
日本の伝統芸能に、もっともっと触れたくなった。

☆☆☆☆4つをつけたのは5冊。
【つむじダブル】 小路幸也・宮下奈都著
大好きな小路幸也さんと宮下奈都さんの共著とあらば、これはもう~(笑)

小宮まどかは小学4年生の10歳。
35歳の母と37歳の父、高校2年生の兄、そして接骨院と柔道場を経営する祖父の5人暮らし。
まどかにはつむじが二つある。
そして家族が大好きで、柔道が大好きで、とりわけお兄ちゃんが大好きで…
そんなまどかのお話を宮下奈都さんが描きます。

小宮由一は高校2年生。
中学生のころからバンドを組み、プロデビューを目指している。
由一にもつむじがふたつ。
そして、バンド名は「Double Spin Round」、つむじダブル。
この由一のお話を小路幸也さんが描きます。


交互に繰り返されるまどかと由一の視点で描かれるお話。
家族の秘密をまどかなりに、由一なりに考えて…
あったかいお話でした。

【政と源】 三浦しをん著
有田国政と堀源二郎は、荒川と隅田川に挟まれた三角州のような墨田区Y町に暮らす、幼馴染。
ともに73歳。
国政は銀行勤めの後、定年退職。
妻は娘のもとへ行ったきり戻ってこない。
源二郎はつまみ簪職人。
愛妻を亡くして以来の一人暮らし。
そんな二人を取り巻く、物語。

三浦しをんさん、やっぱり笑わせてくれます。
そして、ホロリとさせてくれます。

【嫌な女】 桂望実著
桂望実さんの本は初めて読みました。
【嫌な女】という、何とも興味をそそるタイトル~(笑)

小谷夏子は生来の詐欺師。
絶世の美女というわけではないのに、人を惹きつけてやまぬ魅力がある。
そんな彼女の遠縁にあたる石田徹子。
夏子と徹子は同い年。
弁護士になったばかりの徹子24歳の時、17年ぶりに夏子から「助けてほしい」との依頼が舞い込む。
何とか問題を解決した徹子。
その5年後再び、夏子から連絡。
そんなことを繰り返すうち、二人は71歳に。


物語は徹子の口から語られるだけ。
徹子から見た夏子だけが登場する。
徹子のダメっぷりにほんと「嫌な女」だと思いつつ読み進めた前半。
夏子の問題を解決する徹子にも、色々なことが起こり…
後半はどんどん徹子に感情移入していく。
どんどん面白さが増して、後半は一気読みでした。

桂望実さんの本、もっと読んでみたい!

【本屋さんのアンソロジー】 大橋梢 他
本好きで本屋さん好き。
ということで、【本屋さんのアンソロジー】なんて魅力的なタイトルの本を見つけたら、それはもう手に取るしかないでしょう~(笑)

有栖川有栖 【本と謎の日々】
坂木司   【国会図書館のボルト】
門井慶喜  【夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話】
乾ルカ   【モブ君】
吉野万理子 【ロバのサイン会】
誉田哲也  【彼女のいたカフェ】
大崎梢   【ショップ to ショップ】
似鳥鶏   【7冊で海を越えられる】
宮下奈都  【なつかしいひと】
飛鳥井千砂 【空の上、空の下】


10編の短編、楽しめました。
誉田哲也さんの【彼女のいたカフェ】を読み始めてすぐ、「あれ?これ読んだことある」
「でも、この本は初めてだし…。展開が違うのか?」と読み進めると、やっぱり~、だってあの人がでてくるんだもん、間違いない!
で、どこで読んだかしばし考える。
そうそう、【インデックス】でした!

宮下奈都さんの【なつかしいひと】には私の大好きなあの作家さんの本が登場して~
胸が熱くなりました。

実は有栖川さん、門井さん、吉野さん、似鳥さん、飛鳥井さんは初めましての作家さん。
これを機に、この5人の作家さんの本も読んでみよう!

【啼かない鳥は空に溺れる】 唯川恵著
「王様のブランチ」で紹介され、読みたいと思っていた本。
母娘関係がテーマ。

母娘の関係を指す言葉ですぐに頭に浮かぶものは、「友達母娘」、「一卵性母娘」でしょうか。
この言葉を頻繁に聞いていたころは、友達のような、姉妹のような母娘の関係が絶賛されていたような気がする。
それがいつしか、母と娘の関係には危険性がはらんでいるという認識に。
でも、母と娘の関係は家庭内のことで、なかなか表に出ず、声を出す人もいなかったのでは…
それが最近、小島慶子さんが母との確執を語ったり、NHKの「あさイチ」で特集されたり。
少し前に、篠田節子さんの「長女たち」を読んだ時にも、長女って生きにくい面を持っているんだなぁ…と感じた。
かくいう私も実は長女。それも兄弟は弟だけという。
とっても興味深く、読み切りました。

千遥は官公庁の外郭団体の契約社員。
母から逃れたくて、大学から実家を離れてくらしている。
亜沙子は父を病気で亡くして以来、母と二人暮らし。
まったく違うタイプの二人だが、母との関係に縛られている。
結婚を機に、母との関係を変えたい二人だったが…

☆☆☆3つをつけたのは3冊。
【気分上々】 森絵都著
森絵都さんの本は3冊目。
これまで読んだのが【カラフル】と【風に舞い上がるビニールシート】
どちらも大好きな本でした。

この本は短編集。
2000年から2012年の間に書かれた作品を順番通りに収録しているのだとか。
だからなのだが、一編読むと、次はガラリと変わった作品になり…
主人公が10代のというものから、40代もあり。
舞台も日本やヨーロッパ等々。
ちょっと不思議な感覚にとらわれつつ読み終えました。
ただ、最後に収められているのが表題作である「気分上々」で良かった~!

【満願】 米澤穂信著
読みたいと思いつつ、1年以上もたって、その願いがかないました。
ある意味、満願成就ということですね!


読みたいと思う本は多いけれど、この【満願】はかなり思いの強い本でした。
その理由は…


2014年。
年末恒例のミステリランキング。
早川書房「ミステリが読みたい!」で2位以下に大差をつけての1位。
文藝春秋「週刊文春ミステリーベスト10」で、2位とはほぼダブルスコアに近い得点で1位。
宝島社「このミステリーがすごい!」で第1位。
「ミステリが読みたい!」がスタートした2008年以降、二冠を制した作品(東野圭吾『新参者』、横山秀夫『64』など)はあるけれど、三冠制覇は『満願』が初めてだそう。
さらには第27回山本周五郎賞受賞、第151回直木賞候補。
(新潮社HPより抜粋)

6編の短編が収められているのですが、かなり好き!と思う物から、いまいち好みではないと思うものもあり…
最終的に☆3つの評価になってしまいました。

【帰宅部ボーイズ】 はらだみずき著
初めましての作家さん。
実は女性だと思ってました…(汗)

息子を通して、自分の中学時代を振り返る直樹。

同じ中学に通う、直樹、カナブン、テツガクの三人。
帰宅部の三人には真剣に打ち込める何かがなく…
それでも、もがいて、苦しんで、時々、思い切り笑って…
「夢」がなければダメなのか…

中学時代を懐かしく思い出しながら読みました。




”0.5冊の謎”ですが…
久々に途中で断念した本があります。

教団X

【教団X】 中村文則著
ランキングなどでよく目にしていた本。
「アメトーーク!」の読書芸人で<オードリー若林さんオススメの10冊>として紹介されていたので読んでみました。
初めましての作家さんですが、この本、最初からものすごく読みづらい。
なんか意味がよくわからない。
そして、やたらと性的描写が多く、気持ち悪い。
かなり分厚い本ですが、半分ぐらいまでがんばったところでギブアップ!
この人の本はこんな感じなのか、この本だけがこんな感じなのか…
しばらくはいいかな…


今年、最初に読んだ本は原田マハさんの【奇跡の人】
この本がとっても面白く、幸先が良い~!
続けて☆4つの本に5冊も出会えましたしね。
今、スタンバイ中の本がたくさん!
なんて幸せなんでしょ~♪♪





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by azu-azumy | 2016-02-01 11:44 | 読書 | Trackback | Comments(0)

2015年 azumyの本棚

年末恒例、今年の本棚のまとめです。

ブクログに登録したのが2009年のこと。
2010年から、年間100冊読破を目標にしています。
過去5年間の目標達成状況をみてみると
2010年115冊、2011年109冊、2012年83冊、2013年133冊、2014年114冊で、2012年のみ未達成でした。
そして今年、2015年は…

103冊!!

目標達成です!

実は、7月の時点では目標達成が危ぶまれる状況でした。
1月に12冊読んでいたものの、2月から7月の半年間で読んだ本は31冊だったのです。
8月に17冊、9月に19冊読んだことで何とか目標達成できました。

そんな2015年の本棚を見てみると、作家さんの数は50人。
そのうち、初めましての作家さんは以下の17人。
あさのあつこ、綾瀬まる、岡本貴也、垣谷美雨、鎌田實、川口マーン恵美、黒川博之、子手毬るい、今野敏、住野よる、長岡弘樹、七月隆文、西川美和、古川智映子、村田喜代子、薬丸岳、山本幸久。
昨年の初めましては25人でしたので、かなり減っています。
2016年は新たな作家さんとの出会いを求めましょう〜!!

作家別ランキングは以下の通り。 
第1位 近藤史惠(7冊)
第2位 桜木紫乃、堂場俊一(6冊)
第4位 小路幸也、誉田哲也(5冊)
第6位 重松清、湊かなえ、薬丸岳、柚木麻子(4冊)

近藤史惠さんは昨年に続き第1位。
第2位の桜木紫乃さん、堂場俊一さんはランキング外からの躍進!
第4位の小路幸也さんは第6位からの↑、誉田哲也さんはランキング外からの↑
第6位の重松清さんは第1位からの↓
同じく第6位の薬丸岳さんは初めましての作家さんで第6位と大健闘。

長年1位を独走していた東野圭吾さんは、昨年にひきつづきランキング外でした。
今年は【マスカレード・イブ】と【うつろな十字架】を読みましたので、これで東野圭吾さんの本は75冊読破したことになります。
未読なのは「十字屋敷のピエロ」「ある閉ざされた雪の山荘で」「天空の蜂」「名探偵の掟」「ちゃれんじ?」「さいえんす?」「夢はトリノをかけめぐる」「たぶん最後のご挨拶」「ラプラスの魔女」「人魚の眠る家」の10冊。
そういえば、2015年は東野圭吾さん完全制覇を目標にしていたのでした。
2016年こそは…

続いてはazumyの身勝手評価です。
☆☆☆☆☆5つをつけたのは9冊。
ちなみに2014年は6冊でした。

【蛇行する月】・【ワン・モア】(桜木紫乃・2冊)
野菜畑で見る夢は】(子手毬るい)
【季節風 秋】 (重松清)
【晴れ時々涙雨 高田郁のできるまで】(高田郁)
【家族シアター】(辻村美月)
【ふたたびの恋】(野沢尚)
【津軽百年食堂】(森沢明夫)
【刑事のまなざし】(薬丸岳)

☆☆☆☆4つをつけたのは40冊。
2014年は39冊でした。

【キアズマ】・【リライブ】・【賢者はベンチで思索する】(近藤史惠・3冊)
【刑事の約束】・【死命】・【虚夢】(薬丸岳・3冊)
【手のひらの砂漠】・【彼女の嫌いな彼女】・【霧町ロマンティカ】(唯川恵・3冊)
【骨を彩る】・【神様のケーキを頬ばるまで】(綾瀬まる・2冊)
【星々たち】・【ラブレス】(桜木紫乃・2冊)
【敗者の嘘 アナザーフェイス<2>】・【チーム】(堂場俊一・2冊)
【お文の影】・【返事はいらない】(宮部みゆき・2冊)
【怒り(上)】・【怒り(下)】(吉田修一・2冊)
【書店ガール3】(碧野圭)
【銀翼のイカロス】(池井戸潤)
【神様の休日 僕らはまた巡りあう】(岡本貴也)
【リセット】(垣谷美雨)
【君たちに明日はない】(垣根涼介)
【トオリヌケキンシ】(加納朋子)
【峠うどんものがたり(下)】(重松清)
【カレンダーボーイ】(小路幸也)
【朝が来る】(辻村深月)
【教場】(長岡弘樹)
【神様のカルテ0】(夏川草介)
【ぼくは明日、昨日のきみとデートする】(七月隆文)
【永い言い訳】(西川美和)
【マスカレード・イブ】(東野圭吾)
【大放言】(百田尚樹)
【土佐堀川 広岡浅子の生涯】(古川智映子)
【インジブルレイン】(誉田哲也)
【小暮荘物語】(三浦しをん)
【山女日記】(湊かなえ)
【あなたへ】(森沢明夫)
【約束の海】(山崎豊子)

2015年に初めて読んだ薬丸岳さんの本は4冊のうち1冊が☆5つ、残り3冊が☆4つをつけています。
綾瀬まるさんも同じく初めましての作家さんで2冊読んだ本が2冊とも☆4つをつけています。
桜木紫乃さんは6冊のうち2冊が☆5つ、2冊が☆4つ。
森沢明夫さんは2冊のうち1冊が☆5つ、もう一冊が☆4つ。
この4人の作家さんは来年も要チェックかな〜

2014年、もうひとつ目標にしていたのが高田郁さんの本を読破すること。
今年は【晴れ時々涙雨】・【あい】・【蓮花の契り 出世花】の3冊を読みました。
レシピ本の【みをつくし献立帖】を残すのみです。

ブクログの本棚に登録している本は現在762冊になりました。
そのうち読み終わった本は724冊です!(ブクログ・azumyの本棚 ⇒

2016年も素敵な本と出会えますように!!



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by azu-azumy | 2015-12-30 00:01 | 読書 | Trackback | Comments(4)

2015年12月に読んだ本

ブログの更新を怠ったまま、年末を迎えました。
書きたいことはたくさんあるのに…

唯一、読書memoだけは毎月更新してきましたので。
2015年12月の読書memoです。

12月に読んだ本は8冊。
まずはラインナップから。



azumyの本棚 - 2015年12月 (8作品)
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☆☆☆☆☆5つをけたのは2冊。
【季節風 秋】 重松清著
重松清さんの本は53冊目。
ブクログの本棚に登録している作家さんで一番は東野圭吾さんの75冊。
2番目が重松清さんです。
重松さんとの出会いは2009年の【その日の前に】でした。
今でもその感動は心に残っていて、それ以来、大好きな作家さんです。

この【季節風 秋】で季節風シリーズは完結となります。
季節風シリーズを読み始めた時から、できればタイトルの季節に合わせて読みたいものだと思っていたのですが、その願いは叶わず~(笑)
日本では初冬、バンコクではようやく乾季に入った今日、読み終えました。
やっぱり重松節は心に響きます。
12編全てにじ~~ん。
昭和って良い時代だったなぁ~と、懐かしく思い出したり。
日本にいる家族や友達を懐かしんだり…

さてさて、次はどんな重松作品に出会えることやら~
楽しみ、楽しみ!!


【ワン・モア】 桜木紫乃著
桜木紫乃さんの本はこれで7冊目。
これまで読んだ6冊の中では【蛇行する月】に☆5つをつけていて、そのレビューにも”この本が一番好み”とかいています。
が~!
訂正です。
この【ワン・モア】が一番好きです。

医師の柿崎美和は安楽死事件を起こしたため、離島に左遷される。
高校時代から問題児の美和は離島でも、自分の生き方を変えようとせず、元競泳選手の昴と不倫関係になる。
そんな美和のものに、高校時代からの同級生で医師の滝澤鈴音から「癌で余命宣告を受けている」との連絡が。
離島から鈴音のもとに帰る美和。
そんな二人を取り巻く人たち。
それぞれが抱える人生。
いろんなことがあって、いろんなことに傷つくけれど…

来年はもっと桜木さんの本を読んでみよう!
そう思わせてくれた一冊です。


☆☆☆☆4つをつけたのは3冊。
【霧町ロマンティカ】 唯川恵著
ミステリーや心がほんわかする小説は大好き。
そして、そして、恋愛小説も大好き!
そんなわけで唯川さんも大好き!
といいつつも、まだ唯川さんの本は11冊読んだだけですが…
読み始めてすぐ、今回はいつもの唯川さんの恋愛小説とちょっと違う?と。
この本の主人公は男性。
唯川さんの小説で男性が主人公になることは珍しいことらしいのだが…
読後に解説を読んでみてその謎が解けた~(笑)
これが男性読者が多い「週刊新潮」に連載されていたからだとか。
なるほど…

梶木岳夫は49歳で航空会社をリストラされる。
既に妻子とは別れていた岳夫は、仕事、そして恋人も失う。
東京を引き払い、父が残した軽井沢の別荘で新しいスタートを切る。
現実の厳しさをひしひしと感じつつも、新たな女性との出会いがあり、愛犬となるロクとの出会いと別れがあり…
ラストはちょっと胸が痛かった…


【小暮荘物語】 三浦しをん著
三浦しをんさんの本は9冊目になる。
出会いとなったのは【風が強く吹いている】
それまで三浦さんの本を手にしたことがなかった私が、【風が…】と出会えたのはブクログのおかげ。
全く知らなかった本だったが、ブクログでの評判がとても良く、読んでみようと思うきっかけとなったから。
それが2010年のこと。
それから三浦さんの本は7冊読んだことになる。
【舟を編む】や【まほろ駅前多田便利軒】なども読んだのだが…
【風が…】の時のように心に強く吹き込んでくる本とであえず…
たまたま、古本屋さんに並ぶこの本を手にしたとき、帯にキョンキョンの「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ」という書評が目に入った。
その結果、「これは、読まなくちゃ~」となったわけで~(笑)
で、読んでみたら、面白かった!
日曜日の遅い朝、オウボンパン(カフェ)で読み始めたら…
思わず、吹き出してしまった!!
本を読みつつ、声を出して笑ったのは久々~(苦笑)
そこからはもう、面白いと思ったり、ちょっと切ないと思ったり、考えさせられたり、7作の連載短編に気持ちを持ってかれました。

小田急線・世田谷代田駅から徒歩5分の築ン十年のおんぼろアパート”小暮荘”
2階建て全6室。
1階に住むのは大家の小暮老人。
その隣には3人の彼氏がいる女子大生。
2階にはフラワーショップで働く女性と女子大生の部屋をのぞき見する男性。
この4人を取り巻く人々の連載短編小説。

読み終えて、思うこと。
小暮荘は建て替えないで~!
そして、小暮荘物語、カムバ~ック!!


【リセット】 垣谷美雨著
垣谷美雨さんの本は初めて読みました。
ブクログのおかげで出会った作家さん。
【あなたの人生、片付けます】というタイトルがとっても興味深くて、古本屋さんへ。
こんな時には出会いがあるもので、この【リセット】がすぐ目に飛び込んできた~(笑)
読みたい本に出会うのがちょっと難しいバンコク。
もちろん紀伊国屋さんへ行けば手に入るのですが、なんせお値段が日本の1.5倍なので…(涙)
古本屋さんも大人気で、気に入った本はすぐに買わなければ、すぐに売れてしまいます。
なので、読みたいと思っていた本、作家さんに出会えるとしあわせ~♪

>期待して読み始めた垣谷さんの本でしたが、期待通り、とっても面白かった!
一気読みでした!

1959年生まれの垣谷さんですが、デビューは2005年。
この【リセット】は2作目。< br>
兵庫県青海町で育った知子、薫、晴美の三人は高校の同級生。
家庭環境も性格も、その後に歩んだ人生も全く違う三人が、ある日、導かれるようにして再会する。
現在の暮らしに不満を持っていた三人が、高校時代へタイムスリップしてしまい…

タイムスリップという設定はよくある(?)ことのように思うのですが…
それが、この本ではちょっと違う。
ラストはかなり良いです♪

垣谷さんの本、もっと読んでみようと思っています。

少し前に読んだ小路幸也さんの【カレンダーボーイ】もタイムスリップものでした。
こちらは幼なじみの男性二人がタイムスリップ。
この本のラストは切なくて、これまた良かったのですよね~


☆☆☆3つをつけたのは3冊
【パンとスープとネコ日和】 群ようこ著
群ようこさんの本を読んだのはものすごく久しぶり。
15~6年ぶりぐらいかなぁ…
久しぶりに読んだ本はこのタイトルに惹かれてのこと。
53歳・独身のアキコは唯一の肉親であった母が残してくれた食堂を改装して小さな店をオープンさせる。
読み始めたころは「かもめ食堂」を連想させるものでしたが…
アキコの出自が明らかになるころから、読むのがちょっとしんどくなる。
もう少し、気持ちがおだやか~になり、ふんわりした気分で読める本だと思い込んでいただけに…
続編が既刊なので、そちらに期待。


【探偵サンティピーの休暇】 小路幸也著
大好きな小路幸也さんの本当言うことで、古本屋さんで手にした本。
本棚にはシリーズで3作ほど並んでいたのですが、まずは一冊を。

マンハッタンに住む私立探偵のザンディピー。
北海道に嫁いだ妹のサンディーからの手紙で訪日。
妹が発見した人骨。
妹の幸せな結婚生活のため、その謎を解くザンディピー。

前半はなかなか話が進まず、頑張って読むという感じ。
後半、ザンディピーが本領発揮の頃、ようやく面白さを感じたのだが…
う~ん、何故、探偵はマンハッタンに住む設定ではならなかったのか…
と、思ってしまった。


【幸せの条件】 誉田哲也著
会社に自分の居場所を見いだせない梢恵。
ある日、社長から期限のない出張を命じられる。
行先は長野。
何の知識ももたないまま、バイオエタノール用の苗の作付を了承してくれる農家と契約を結ばなければならない。
何をやってもうまくいかない梢恵が、農業に携わることで自分の道を見つけていくのだが…


誉田さんの本は「姫川玲子シリーズ」のような本の方が好みです。



2015年の年間目標はクリアできたのか~!
それは後ほど、『2015年のまとめ』で。



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by azu-azumy | 2015-12-29 16:19 | 読書 | Trackback | Comments(0)

2105年11月に読んだ本

師走ですねぇ…

バンコクはようやく乾季に入ったような気候ですが、今年はまだまだ日中は蒸し暑い。
でも、お肌は正直です。
しっかり乾燥してます(笑)

インターネットの調子が悪かったり、PCの調子が悪かったり…
そんなことが続くと、ブログの更新が遠のいてしまいます(汗)

12月最初の更新は読書memo。
11月に読んだ本は9冊。
年間読書目標クリアを目指してラストスパートをかけています(笑)



azumyの本棚 - 2015年11月 (9作品)
虚夢 (講談社文庫)
薬丸岳
読了日:11月22日
評価4

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☆☆☆☆☆5つをつけたのは2冊
【野菜畑で見る夢は】 子手毬るい著
小手鞠るいさん、全くのノーマークでした!
いつも行く古本屋さんで、タイトルと装丁が気に入って、ちょっと読んでみようかな~と思い、手にした本です。
もともとラブストーリーが大好きですから、直球ど真ん中ストライクでした!
キュンキュン、うるうるしながら、一気読みでした。

【刑事のまなざし】 薬丸岳著
薬丸岳さんの本は3冊目。
初めて読んだ本が『刑事のまなざし』の続編である『刑事の約束』でした。
続編を先に読んでしまい、早急に『刑事のまなざし』が読みたいと思っていたところ、古本屋さんで発見!
すぐにレジに持って行きましたよ~(笑)
帰宅途中から読みたくてうずうず!
こんな感覚は久しぶりです。
期待値はうなぎ上りでしたが、期待を裏切られることは全くなく、というよりも期待通り。
胸をえぐられるような切なさを感じること度々でしたが…
一気に読み入りました。
薬丸岳さんの他の本もがんがん読んでみたい!!


☆☆☆☆4つをつけたのは4冊
【賢者はベンチで思索する】 近藤史惠著
近藤史恵さんは大好きな作家さんのひとり。
いつも読み始めからす~っと引き込まれていく。
この本は「ふたつめの月」の続編なのですが、私は先にこちらを読んでしまいました。
が、十分、楽しめました。
ファミレスでバイトしながら悶々とした日々を過ごす久里子は、バイト先のファミレスで國枝老人と知り合う。
國枝老人の言葉が心に刺さる…
ファミレスを舞台に起こるライトミステリーですが、考えさせれることも多く…
「ふたつめの月」をもう一度読みたくなりました。


【ぼくは明日、昨日のきみとデートする】 七月隆文著
七月さんの本は初めて読みました。
「昨日のきみとデートする」
このフレーズに落ちました(笑)
なんて素敵なタイトル~!と、乙女心(あつかましくて失礼!)を鷲掴みにされました。
ラブストーリーだろうことはわかりつつ、読み進めていくと、普通のラブストーリーじゃないことに気づき…
「明日が昨日で…?」、「昨日が明日で…?」
ん?なんかおかしくないか?と途中でちょっとこんがらがったけど…
このあま~い感覚はいくつになっても大好きで~(笑)
一気読みでした。


【虚夢】 薬丸岳著
舞台は北海道。
ある雪の日。
三上佐和子と娘の留美は通り魔事件に巻き込まれるのだが、刑法三十九条「心神喪失者の行為は、これを罰しない。
心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」が犯人を保護することとなった。
この事件を機に三上夫妻は離婚する。
事件から4年後、三上のもとに元妻佐和子から「犯人を見た」との連絡があり…
薬丸岳さんの本は4冊目になります。
初めて読んだのが3か月前のこと。
何で、今まで読んでこなかったんだろうと、改めて思っています。
精神を病んだ加害者と刑法三十九条。
とても重く、難しいテーマを描いたこの本は、ずっしりと心に響きます。
重いテーマだけに、読み進めるのがしんどいと感じることもあるのに、読み進めないわけにはいかない。
一気に読み切りました。


【土佐堀川 広岡浅子の生涯】 古川智映子著
朝の連続テレビ小説で放映中の原案となった小説。
広岡浅子の生涯を描いています。
まだまだ女性の地位が確立していなかった時代にこんなにも激しく、心情を貫いた生き方をした女性がいたのか…、と感動しました。
自身のこと、商売のことだけでなく、その時代のこと、後の女性たちのことにまで目を向ける、広い視野を持ち、行動に移した女性。
毎日の~んびりと過ごすことに幸せを感じている私に、ちょっと”喝”を入れられた感があります(笑)



☆☆☆3つをつけたのは3冊
【きみの膵臓をたべたい】 住野よる著
住野よるさんのデビュー作。
「膵臓をたべたい」というホラーを連想させるようなタイトル。
ブクログを始めていなければ、手にしなかったであろう本。
前半はスローペースについていくのがちょっとしんどかったのだが、本の帯に「ラスト40ページに涙」と書かれていたので、がんばって読み進める。
確かに!
ラストはなかなかの展開。
「きみの膵臓を食べたい」というタイトルに納得。


【焔 The Flame】 堂場舜一著
堂場舜一さんのスポーツ小説は「チーム」、「水を打つ」に続いて3作品目。
「焔」はプロ野球が舞台。
スターズの三番打者である沢崎鉄人はメジャー入りを目指す。
何よりも練習を優先させる努力の人。
スターズの四番打者、神宮司光は練習を嫌い、とにかく遊ぶことを優先させる天才肌の人。
ペナントレース終盤、チームの優勝とメジャー入りを巡り、追い込まれる沢崎だが…
もともと野球にはそろほど興味がないので、ちょっと入り込めなかったかな…


【さくらの丘で】 小路幸也著
小路幸也さんも大好きな作家さんの一人。
この本が16冊目。
無くなった祖母に”一本の鍵”と”さくらの丘の西洋館”を託された満ちる。
祖母と少女時代を共に過ごした友人二人も孫娘に同様の遺言を残していた。
満ちるたちは戦後の厳しい時代を生き抜いた祖母たちの足跡をたどることになり…
優しい文章のなかにも厳しい時代を感じる…
さらさらと読みつつも、ふと考えさせられる…
そんな本でした。




11月は好みの本と出会えて、楽しい読書Timeでした。
年間目標クリアを目指して今月もラストスパートかけますよ~!!



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by azu-azumy | 2015-12-07 17:56 | 読書 | Trackback | Comments(2)

2015年10月に読んだ本

今日から11月ですね。
今年もあと2月で終わってしまう…

月初めですので、10月の読書memoです。
10月は7冊しか読めていません。
特に月半ばからペースダウンが激しかった…

まずはラインナップです。


azumyの本棚 - 2015年10月 (7作品)
母性 (新潮文庫)
湊かなえ
読了日:10月03日
評価3

永い言い訳
西川美和
読了日:10月11日
評価4

ラブレス
桜木紫乃
読了日:10月26日
評価5

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☆☆☆☆☆5つをつけたのは1冊。
【ラブレス】 桜木紫乃著
直木賞を受賞した『ホテルローヤル』よりも先に書かれた作品です。
装丁と『LOVE LESS』というタイトルから、現代の話かと思ったのですが…

これは桜木さんの本だ~!と思わされる一冊。
そして、強烈に印象に残る本になりました。
桜木さんと同世代で、昭和世代だから、胸をえぐられるように感じることがいっぱい。

戦後を生き抜いてきた女性って、想像もつかない過酷な運命を背負わされていたんだと、改めて思い知らされた。
同じ昭和でも、男女平等が当たり前のようになった時代とは全く違う…
子どものため、夫のため、家のために生きる。
自分のために生きることは自分勝手なこと、後ろ指を指されること…

舞台となる北海道、開拓村の生活はどんなに大変だっただろう…
そんな過酷な生活の中から、旅芸人一座の歌い手となる百合絵。
表にはみせず、心に秘めた信念のまま生き抜いた百合絵。
こんなに辛い人生って…と、思てしまうけれど、百合絵は「幸せだった」と答えるだろうなぁ…

読みながら、何度も胸がつまって、胸が締め付けられて、涙がにじんで、苦しかった…

☆☆☆☆4つをつけたのは2冊。
【永い言い訳】 西川美和著
西川美和さんの本は初めて読みました。
映画監督でもある西川さんですが、西川さんの映画も見たことがない私…
この本は第153回直木賞候補作。

HPの作品紹介に書かれているのは
「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない」

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。
悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、
同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。

突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。
人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。

ゆっくり、じんわりと染み込んでくる本でした。
2016年秋に映画化されるらしい。
主演は本木雅弘氏、その妻には深津絵里さん。
これはいい!
ピッタリだわ~^^

【彼女のきらいな彼女】 唯川恵著
23歳の独身OL、千絵。
35歳の独身OL、瑞子。
二人は同じ会社の同じ部署に勤める先輩、後輩。
12歳の歳の差が会社では微妙~なんですねぇ…
そこへロス帰りのエリート社員が絡み、お互いに相手が益々気になり、益々うっとおしくなる。
しかし、そんな二人の関係は思わぬ方向へ。

私、やっぱり唯川恵さんの本、好きです!

☆☆☆3つをつけたのは2冊。
【母性】 湊かなえ著
湊かなえさんの本だわぁ~!!
読み始めてすぐにそう感じました。

母性って…
本文中に辞書によるとと書かれていたのが
”女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質”
うん、うん、そうでしょ~。
「母性とは?」と問われるとほとんどの人がそう答えるんじゃないの?と思ってしまう。

登場人物が母と娘というのはもちろんですが、この二人はずっと”母”と”娘”として登場します。
他の登場人物にはちゃんと名前があるのに。
主人公の二人が、〇子などの名前をもつ特定の人ではなく、”母”であり”娘”であることが、この本の大切な部分なのだと思うのです。

ラストで二人の名前が出てきます。
そこで初めて二人は”娘の母”と”母の娘”になったような気がしています。

【3時時のアッコちゃん】 柚木麻子著
柚木麻子さんの本は6冊目。
【ランチのアッコちゃん】(ちなみに私はブクログで★3つをつけています)の続編と言うことで楽しみに読みました。
【ランチのアッコちゃん】では前半2話はアッコちゃんの物語でしたのでとても面白かったのを記憶しています。
この【3時のアッコちゃん】でも、前半2話はやっぱりアッコちゃんの活躍が面白かった!
が…、後半2話で失速気味に…。
アッコちゃんの物語である前半2話は2014年初出ですが、後半2話は2012年、2013年初出なのですね。

■3時のアッコちゃん
時間ばかりが過ぎゆく会議。
アイデアが出てこなくても、そこに居続けることが大事。
なんて、大きな勘違いなんだけど…
毎日、30分だけ、と決めた会議。
お茶とお菓子が凝り固まった頭をほぐし、誰もの口が滑らかに動き出す。
ギスギスしない。そんな時間にこそ、良いアイデアが浮かぶんだろうな。
アッコちゃんが用意するお茶とお菓子。
想像するだけで幸せな気分になる。

■メトロのアッコちゃん
何のために働くのか。
生きるために働く? 
働くために生きる?
ほんの少しわがままで傲慢になっていいじゃない!
それで自分が取り戻せるなら。
自分らしく生きられるなら。
自分が好きになれるなら。
何だか勇気が湧いて、元気になれる読後感!

■シュシュと猪
神戸・岡本が舞台なのですが…
猪のベティにはちょっと感情移入できなくて…

■梅田駅アンダーワールド
大阪人の私としては梅田が舞台なのはとっても嬉しい!
大阪人にとっても迷路の地下街。
そこに迷い込んだら…
最後はお笑いで締めくくる?
大阪ってやっぱりそんなイメージなのでしょうか…?

☆☆2つをつけたのは2冊。
【硝子の葦】 桜木紫乃著
最近、桜木紫乃さんの本が面白い!と思っていたところなのですが、この本は…

ホテルローヤルが舞台とのことで、楽しみに読み始めましたが、なかなか進まない…
ホテルローヤルと関係はあるけれど、舞台という感じではないような気が…

桜木さんの本はお気に入りのものもあるので、また他の本を読んでみることにしましょう!

【ナイルパーチの女子会】 柚木麻子著
第153会回直木賞候補作。
王様のブランチで紹介された際、同期の作家である浅井リョウ氏、窪美澄氏らが「柚木麻子がやっと本気を出した」と評していると聞き、期待度Maxだったのですが……
読むペースがなかなか上がらない。
興味が沸かない……
何とか読み切りました。

柚木さんの本はこれが7冊目。
☆4つの評価をつけたのは【あまからカルテット】、1冊のみ。
☆2つの評価をつけたのは【嘆きの美女】、【終点のあの子】、そして【ナイルパーチの女子会】
【ナイルパーチの女子会】は【終点のあの子】を読んだ時と同じような読後感がありました。
なんとも馴染めない感じというか、途中で投げ出したくなる感じというか…
また7冊目ですが、柚木さんの本、お腹いっぱいかな…
少し時間がたって、お腹が空いてきたら、また手にしてみることにしましょう!



11月は少し、読書のペースをあげられるといいのですが…



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by azu-azumy | 2015-11-01 09:39 | 読書 | Trackback | Comments(0)

2015年9月に読んだ本

今日で9月も終わりですね…
つい先日、8月も終わったと思ったばかりなのに。

ブログの更新も超スローペースになっています(汗)
最近、益々、インターネットの接続状況が悪いです。
パソコンの前に座って、ブログでも~と思っても、接続の悪さに早々に諦めてしまっています。
インターネットTVの接続はさらに悪くて…
おかげで読書が進む、進む~
9月に読んだ本はな、な、なんと19冊!!
我ながらすご~いと驚いております(笑)

では、ラインナップから。



azumyの本棚 - 2015年09月 (19作品)
億男
川村元気
読了日:09月01日
評価3

蛇行する月
桜木紫乃
読了日:09月05日
評価5

虚ろな十字架
東野圭吾
読了日:09月10日
評価3

家族シアター
辻村深月
読了日:09月12日
評価5

死命 (文春文庫)
薬丸岳
読了日:09月13日
評価4

朝が来る
辻村深月
読了日:09月20日
評価4

リバース
湊かなえ
読了日:09月23日
評価3

手のひらの砂漠
唯川恵
読了日:09月24日
評価4

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☆☆☆☆☆5つをつけたのは2冊。
【蛇行する月】 桜木紫乃著
桜木紫乃さんの本は3冊目ですが、この本が一番好みです。

北海道・湿原高校の図書部に所属していた清美・桃子・美菜絵・直子、順子の5人。
この5人と周りの人達との関わりを描いた6編の連作短編
卒業後に彼女達5人が歩んだ道は全く違う。
その時々に必死で選んだ道。

その道で良かったの?と問うたら声を揃えて返事が帰ってきそう。
"もちろん!"って。
ラストの2編は特に良くて涙が……

【家族シアター】 辻村深月著
家族の関係を描いた短編集。
家族にも当然、人間関係が存在する。
家族と言うひとくくりの関係だけではなく、兄弟姉妹、親子等、1対1の関係もある。
普通の人間関係より遥かに長い時間を費やして築き上げた関係だから、遠慮がなく、他人との関係よりも複雑で縺れることもある。
しかし、拗れてもぶつかっても根底にある気持が修復へと導いてくれる。それが家族。
そうとわかったら、怖がることはない!
ケンカしたらいい!拗れたらいい!
捻れた糸はよりを戻せば味が出る。
切れた糸は繋ぎ直せば強くなる。
そんな気持ちが強くなる。
家族ってやっぱりいいなぁ…、しみじみと感じさせてくれる素敵な本でした。

■「妹」という祝福
妹から姉への物語。
私には残念ながら姉も妹もいない。
姉妹は時にライバルで、厄介なこともあるだろうと想像する。
だけど、やっぱり最強の応援団だろうなぁ~
姉か妹が無性に欲しくなった!
絶対無理なのにね~(笑)

■サイリウム
弟から姉への物語。
サイリウムって何? 
棒状の使い捨てライトだそうな。
そうそう、ライブ映像などでよく見る、ファンが振ってるアレらしい。
異性の姉弟だからわかること、わからないこと。
心配してても言葉に出さず、全く逆の行動に出て、ムカついたり。
姉からしたら弟は可愛くて頼りない。
弟からしたら姉は子供の頃はどこか怖い存在。
だけど、いつしか守りたい、守らねばならない存在になるのかな……

■デイアマンテ
母から娘への物語。
友だち母娘、姉妹のような母娘。
そんな言葉を良く聞くが、どこかでボタンをかけ違えるとものすごく厄介な関係になるだろうことは想像できる。
本文中の娘の言葉、『血のつながりは絶対って思ってると、いつか、痛い目見るよ』
でも、最後のには、その血のつながりが力強いんだけどね……

■タイムカプセルの八年
父から息子への物語。 
やっぱり息子は父の背中を見て育つのか……
言葉がないぶん、深い愛情があるんだろうなぁ。

■1992年の秋空 
姉から妹への物語。
読みながら胸が熱くなって 
姉にとっての妹ってこんな感じなのだろうなぁ…
誰がなんて言ったって妹なんだ!
『無条件で私の腕を頼っていいのは、この地球上で、この子だけだ』は胸に染みた〜!

■孫と誕生会
おじいちゃんから孫への物語。
おじいちゃんと孫(小3・女の子)の関係ってなかなか難しいだろうなぁ~
でも、孫はやっぱり可愛いものなんですね。

■タマシイ厶・マシンの永遠
子どもの頃に愛された記憶。
覚えていないことだらけ。
でも、愛情に包まれていたことを大人になって思い出す、体験できる方法ってあったのよね~!

☆☆☆☆4つをつけたのは
【神様のケーキを頬ばるまで】 綾瀬まる著
綾瀬まるさんの本は2冊目ですが、この本も良かった~!

歌舞伎町のとある雑居ビルに関わる人々を描いた短編集。
マッサージ店を営む女性。
カフェの店長。
古書店のアルバイト。
アプリ開発会社の女性社員。
雑居ビルの向かいに住む女性。
それぞれが生き方に悩み、模索中。

心に残る言葉がちりばめられている。
「目にしていて、それでも見えないもの」
「誰にも嫌われないのはいい作品じゃなくて、どうでもいい作品。強く主張するものが無くて、意識に残らないから嫌われない」
「全部出し切った人の背中は、負けても光って見える」

綾瀬まるさんの他の本も読んでみたい!

【死命】 薬丸岳著
薬丸岳さんの本は【刑事の約束】に次いで2冊目。

長編の【死命】ですが、気が付けば一気読み!
胸の中にずっし~んと重い物を投げ入れられたかのような、しんどさを感じつつもグイグイと物語に引き込まれていきました。
榊新一は末期癌の余命宣告を受け、殺人を犯す。
連続殺人犯を追う警視庁捜査一課刑事の蒼井。
彼もまた余命宣告を受けた身。
犯人と刑事。
二人はそれぞれ命をかけた使命のため、残りの時間を費やす。
榊の使命、蒼井の使命。
どちらも辛い…

【朝が来る】 辻村深月著
帯に書かれている『子どもを、返してほしいんです」
この言葉がかなり強烈で、頭の中で勝手に想像してしまっていた。
「子どもを返してほしい」生みの親と「自分たちの子どもだ」と言い張る育ての親。
いつの間にやらそんな想定が勝手に出来上がっていたのだが…
当たり前だけど、そんな単純なストーリーではなかったのです。

子どもを望んでも望んでも恵まれない夫婦。
望まぬ妊娠をしてしまう女性。
手放さなければ生きていけぬ事情を持つ女性。
様々な立場の中で、もがき苦しむことは想像できる。
欧米とは違って、「血」や「家」を重視する風潮がまだまだ強い日本。
養子を迎えるという選択はものすごくハードルが高い。
特別養子縁組。
言葉は聞いたことはあるし、TV番組を見た記憶もある。
しかし、ここまで深く考えたことはなかった。
養子縁組は誰のためのものか?
子どもが欲しくて欲しくてたまらないのに子どもに恵まれない夫婦のためのもの?
育てられない女性のためのもの?
否!
そうではない!
当たり前のことなのに…
子どものための制度なのに…
その考えが希薄になっている自分に愕然としたり…

辛い不妊治療に耐えても子どもに恵まれなかった栗原夫妻。
子どもを手放してしまった片倉ひかり。
6年の歳月を経て、息子を巡って再びかかわりを持つことになった、夫婦とひかり。

夫婦とひかりが出会うまでの道のり。
生みの親、育ての親として再会するまでの夫婦とひかりの歩んだ人生。
栗原夫妻の決意、覚悟。
とても胸に響いた


【大放言】 百田尚樹著
【永遠の0】・【海賊と呼ばれた男】など、★5つをつけている作品もあり、好きな作家さんの一人ではありますが、何かとお騒がせの百田氏。
TV報道やツイッター等で、暴言とされるその発言は、炎上すること度々。
私自身、メディアによって報道される百田氏の発言の一部をとらえ、「それはちょっと…」と思ったこともありました。
が…
報道では前後がすっぽり抜けていたり、誤った(?)解釈のもと、報道されたり…
なかなか全文、全容を知る機会はありませんでした。
そんな状況で百田氏が黙っているわけはなかった!
【大放言】なる本で、しっかり主張されています。

”どこからも突っ込まれない意見や、誰からも文句の出ない考えというものは、実は何も言っていないのと同じだ。鋭い意見と暴論は実は紙一重なのである。(本文より)”

全て、「その通り!」と思ったわけではありませんが、「そうそう!」「うん、うん!」とうなずく箇所もあり、面白い本でした。

【手のひらの砂漠】 唯川恵著
胸が痛い……

可穂子は夫から激しいDVを受けていた。
正常な判断力さえ奪われていた可穂子だったが、ある日、「殺される!」という恐怖を感じ、夫の元を逃げ出したのだが……

DVやストーカー行為による被害を受けていた人が警察等に相談しても解決できず、、最悪の結果を向かえてしまう事件が後をたたない。
被害者の女性はどれだけ恐くて、辛かっただろう。

ラストはちょっとだけホッとしたけれど、やっぱり最後までこんなに辛いのか、と……


☆☆☆3つをつけたのは
【盲目的な恋と友情】 辻村深月著
う~~~ん、なんと表現して良いのか…
不思議な世界に引き込まれて一気読みしたが…
茂美との恋に盲目的になってしまった蘭花。
蘭花への執着を盲目的な友情と思い込む留利絵。
盲目的になっている自分に溺れ、正しい判断ができなくなる二人。
ちょっと恐ろしい。

【その日までー紅雲町珈琲屋こよみ】 吉永南央著
「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第2弾。
杉浦草は紅雲町で和食器とコーヒー豆の店「小蔵屋」を営む。
70代の草は和服を粋に着こなし、髪をお団子にまとめ、蝙蝠傘は杖代わり。
これまでの人生、辛いこと、後悔することが多かった分、人として魅力的なのだろう。
だが、時として草の優しさは受取り手の思いとのズレを生じさせてしまう。
言い訳をせぬ姿勢は言葉足らずと感じられることもある。
見返りなど決して求めないのが本当の優しさだとは思うが、平穏でいられないのが人の心。
前半はひきつけられて読んだのですが、後半は…
ちょっとペースダウン。

【億男】 川村元気著
弟の借金3千万を背負った一男は昼は図書館司書、夜はパン工場で働く。
そんな一男が思いがけない大金を手にする。
戸惑う一男は「お金と幸せの答え」を探そうとするのだか…

「お金って何?」と問われると答えに窮する。
『人の”信用”を形に変えたものがお金』
なるほど~!と納得。

川村元気さんのプロフィールによると、佐野研二郎氏と絵本を共著されているのですね。

【波形の声】 長岡弘樹著
長岡弘樹さんの本は【教場】に次いで2冊目。
ミステリー短編集。
とても読みやすく、一気読み。
7編のうち、タイトルにもなっている『波形の声』は特に面白かった。
蟹が横歩きではなく前進した謎は「なるほど~!」と。
後編2編がいまいち好みではなく…
☆3つとなりました。

【人質の朗読会】 小川洋子著
小川洋子さんの本を読むのは【博士の愛した数式】以来。
ということは、もう10年以上も前になりますね。
装丁の不思議な動物になんとなく惹かれ、手にしたのがこの本でした。
【人質の朗読会】のタイトルも何とも不思議で…
とても不思議な物語でした。
地球の裏側にあるとある国の山岳地帯で、海外旅行のツアー参加者7人と添乗員の計8人が反政府ゲリラの襲撃を受け、誘拐された。
100日以上が過ぎた頃、事件は人質全員死亡という最悪の結果を迎えてしまう。
どんなに大きな事件でも時間の経過とともに、人々の記憶は薄れていく。
2年後、人質たちが朗読会というものを開いていたことが明らかになる。
救出のため仕掛けられた盗聴器から聞こえるその声が録音されていたのだ。
その声は、毎日、1人ずつ、ラジオで放送された。
極限状態の中、人質たちが語った物語は、ものすごくドラマティックな出来事ではなく、普段の日常を切り取った一コマのような出来事だった。
■「杖」はとても不思議な話。
私の頭に浮かんだ言葉は、情けは人のためならず。
自覚していたけれど、私って凡人中の凡人だわ…と、思い知らされる。
■「やまびこビスケット」
人生の分岐点。好きこそ物の上手なれ、そんな言葉が浮かんだ。
■「B談話室」
自分自身でも気づかなかった才能。
人生の分岐点となる出来事は起こるべくして起こるのかも…
各話の終わりにこの話を披露した人の職業、年齢、性別が記載されているのだが、この話ほど、その職業がぴったりだ!と思ったものはなかった。
■「冬眠中のヤマネ」 ・「コンソメスープ名人」・「槍投げの青年」
どれも不思議な話。
■「死んだおばあさん」
『あなた、僕の死んだおばあさんにそっくりなんです』
20歳の女の子が突然言われた言葉。
同様のことが続き… 
■「花束」はツアーガイドの話。
■最後の「ハキリアリ」は事件が起こった国の特殊部隊通信班所属の若い政府軍兵士の話。
盗聴器から流れる声を聞いていた彼。
人質たちが語る言葉は極限状態にあるとは思えないようなものだった。
それは『祈りにも似た行為』

こんな極限状態の中で、自分自身が語るとしたらどんなことを語るだろう…
頭にはどんなことが浮かんでくるのだろう…
解説は俳優の佐藤隆太さん。
彼はこの作品がWOWOWでドラマ化された時に出演されていたのだとか。
ドラマが観てみたい、というよりも、実際に朗読されたものを聞いてみたい。

【うつろな十字架】 東野圭吾著
東野圭吾さんの本はこの本で75冊目。

中原道正、小夜子夫妻は8歳の娘を殺害される。
犯人の蛭川は強盗殺人罪で無期懲役の判決を受け仮出所中に、この事件を起こす。
夫婦の希望通り、死刑判決が下りたが、その後、夫婦は離婚。
娘の事件から11年後、小夜子が殺害される。
別れた妻・小夜子が殺された真相を追うことで、小夜子が娘を殺された家族としてどのように生きようとしていたかを知ろうとする中原。

前半の中原夫妻の娘が殺害された事件の犯人と、後半の事件の犯人とを同じように死刑とするべきなのか…… 
作者は文中で平井弁護士にこんな風に語らせている。『それぞれの事件には、それぞれにふさわしい結末があるべきです』 さらに、『死刑は刑罰ではなく、運命。死刑は被告を変わらなくさせる。死刑は無力』と。

この本の重いテーマ、死刑制度。
廃止か存置か。
議論が繰り返されてきているが、何が正解なのか…
裁判員制度により、考えさせられる機会が増えたが…
裁判員裁判による死刑判決が翻されることが続き…

本文から
■いったいどこの誰に「この殺人犯は刑務所に○○年入れておけば真人間になる」などと断言できるだろう。殺人者をそんな虚ろな十字架に縛り付けることに、どんな意味があるというのか。
■『人を殺せば死刑ー そのようにさだめる最大のメリットは、その犯人にはもう誰も殺されないということだ』
■人を殺めた人間の自戒など、所詮は虚ろな十字架でしかない。

【さよなら渓谷】 吉田修一著
薬丸岳さんの【死命】を読んだ後、この本を読んだからでしょうが…
続けて重い本は、しんどかった…

大学時代レイプ事件の加害者だった男性と被害者だった女性。
贖罪の気持ちを抱き続ける男性。
忘れたい、忘れようとする被害者の女性。
気持ちはどこまでもすれ違っているのに…

【ブルーマーダー】 誉田哲也著
姫川玲子シリーズ第6弾。
第7弾の【インデックス】を先に読んでしまい、「菊田~!どうして???」と、とっても気になっていました。

【ストロベリーナイト】を超えた!と帯に書かれていたので期待大だったのですが…
個人的にはやっぱり【ストロベリーナイト】の方が面白いと思う。
とは言うものの、やぱり姫川玲子シリーズは面白い。


【夏を喪くす】 原田マハ著
原田マハさんは大好きな作家さんのひとり。
原田さんの本はこの本で13冊目になります。
この本には表題作を含め、4編の作品が収められています。

■天国の蝿
とても不思議なタイトル。
範子の父との思い出。
途中の描写がちょっと苦手な部分もあったけど、ラストはちょっとホロリ。

■ごめん
結婚後も自由に恋愛を楽しむ陽奈子。
そんな陽奈子の夫が仕事中の事故に会い…
夫の秘密を知ってしまう陽奈子。

■夏を喪くす
40歳の咲子。
彼女もまた『ごめん』の陽奈子同様、自由奔放に生きていたのだが…
順風満帆。
咲子は自分自身の人生をそんなふうに思っていたのかもしれない。
何を持って順風満帆って言うのだろう。
それを決めるのは誰だろう。
他人から見て?
やっぱりそうではないよね。
自分の人生なのだから、自分が決めるのよね。
でも、100点満点でないと順風満帆といえない人もいれば、80点あれば良いんじゃない?と思う人もいる。
さらには50点こえれば良いじゃない?と思う人も。
100点満点を順風満帆と考えていると、小さなつまずきから立ち上がれなくなるのかな…
ほどほどが良い!
目の前の小さな灯りにぬくもりを感じられるほどに。

■最後の晩餐
この作品だけ、少し異色。
大切なものを失った悲しみはいつ癒えるのか…

【リバース】 湊かなえ著
『深瀬和久は人殺しだ』
深瀬の恋人のもとに届いた手紙。
彼には「いたずらだ!」と笑い飛ばせない理由があり…
事務機器の会社に勤める深瀬。
大学時代同じゼミだった浅見、村井、谷原、そして広沢。
彼らには大学時代に秘密があり…

『人殺しだ』という告発文で始まる物語。
途中はそれほど興味がわかず…
ラストはちょっと衝撃的。

【なきむし姫】 重松清著
唯川恵さんの【手のひらの砂漠】を読んだ後だったので、少しほのぼのとしたものが読みたくて、この本を。

かなり前ですが、昼ドラ(花王・愛の劇場)で七瀬なつみさん主演の『ぽっかぽか』というドラマがありました。
母(七瀬なつみさん)、父(羽場裕一さん)、幼稚園児のあすかをとりまくホームコメディ。
大好きなドラマでした。
この【なきむし姫】を読みながら『ぽっかぽか』を思い出しました。

幼馴染の哲也とアヤ、長男の文太(ブンちゃん)、長女の千秋(チッキ)。
なきむし姫はチッキのことではなく、哲也の妻で、ブンちゃんとチッキの母であるアヤのこと。
哲也が居なければ何もできないアヤ。
なのに、哲也は1年間神戸に単身赴任することになる。
大丈夫か?アヤ~!

ほんわかした気持ちでさらさら~と読み切りました。



今月は辻村深月さんの本を3冊読みました!
バンコクでは読みたい本がすぐに手に入るわけではないので
好きな作家さんの本が続けて手に入るのはラッキーです。

久々に小川洋子さんの本を読みましたが、初めましての作家さんの本を読んでいない…
来月は新たな出会いを求めてみよう~(笑)

今、積読状態の本がたくさん!
ありがたや~^^

10月は何冊読めるかしら~
楽しみ&楽しみ~♪





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by azu-azumy | 2015-09-30 23:47 | 読書 | Trackback | Comments(2)