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下山の思想

2月18日放送の『世界の果てまでイッテQ!』を見た。
と言っても、録画。
LIVEではピョンちゃんオリンピックのスピードスケート小平選手の活躍を見ていたから。

番組は3時間スペシャル。
イモトアヤコさんが南極の最高峰ヴィンソン・マシフの登山に挑んだ記録。

これまで彼女が登った山。
1.キリマンジャロ(5895m)
2.モンブラン(4810.9m)
3.アコンカグア(6960.8m)
4.マッターホルン(4478m)
5.マナスル(8163m)
6.キナバル(4095.2m)
7.エベレスト(8848m)
8.マッキンリー(6168m)
9.アイガー(3970m)

これだけの山を登ってきた彼女だけど、今回は南極大陸。
平均気温マイナス50度。
想像をはるかに超えるだろう厳しい自然環境の中、4892mの山との闘い。

ヴィンソン・マシフは易々とは人を受け入れてくれず、リタイアを余儀なくされるスタッフも。
登頂間際でリタイヤすることを迷っているスタッフに、イモトさんがかけた言葉。

「頂上をゴールだと思わないで。下りなくちゃならないんだよ」
(正確な表現ではありませんが、私の記憶ではこんな感じ)

すごいなぁ~!と思いながら見ていた。

ちょうど、こんな本を読んでいたから、よけいにその部分が心に突き刺さったのだろう。


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夫の本棚から選んだ一冊。

五木寛之さんの本は2冊目です。
たくさんの作品を書かれているのに、小説は読んだことがない。
1冊目も夫の本棚にあった【人間の覚悟】だったから。
五木さんの書かれるこの類の本がしっくりする年代に入ったのだと思う。

戦後の日本の発展は凄まじかった。
敗戦国でありながら、他国が驚くスピードでGDP世界第2位にまで登りつめた。
それが中国に抜かれ、じわじわと下降線をたどっているような実感が私にもある。
登山と同じ、頂上を目指してただがむしゃらに登ってきた。
しかし、登ったからには当然、下りなければならない。

五木さんは、「戦後六十年の「登山の時代」が終わって、「下山」にかかる時代にはいった」と言われる。
「すごいことというのは、相当な無理をしなければできないことである。そして、当然のことながら、ずっとすごいことを続けることはできない」とも。

高度経済成長を経て、豊かな国になった日本
しかし、その過程で見て見ぬふりをしてきたことも多々あっただろう。
そのつけが、これからやってくる。
だからと言って、滑り落ちては元も子もない。
五木さんは言う。
「日は、いやいや沈むわけではない。堂々と西の空に沈んでいくのだ。それは意識的に「下山」を目指す立場と似ている」
私たちが目指さねばならないのは、「見事に下山する。安全に、そして優雅に」と。

自分自身もそうだと思った。
見事に下山したい。
安全に、そして優雅に。
そのための準備にそろそろ入らなければならないのだろう。



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Commented by emily1105 at 2018-02-22 10:40
azumyさん、こんにちは(^O^)/

はい、私もたまたまこの番組を見ていました。
(私はオリンピックをチラチラ観ながら・・・)
イモトの登山シリーズは大好きです♪
私もそのイモトの「頂上をゴールだと・・・」の言葉が心に残っています。
そうだよな~、いい事言うな~~って(^^♪
彼女の根性はすごい!って感心しちゃいました!
Commented by azu-azumy at 2018-02-23 11:04
>emilyさん
おはようございます😃

emilyさんもイッテQをご覧になったのですね!
イモトさんって、本当にすごいですよね!
そして、とってもカッコいい!
私もいつも感心しながら見ています♪
by azu-azumy | 2018-02-22 10:20 | 読書 | Trackback | Comments(2)

“微笑みの国”での暮らしと大好きな“カービング”や“読書”のことを         


by azumy
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