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明日町こんぺいとう商店街

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これも大阪で買ってきた一冊。
以前から読みたいと思っていた本です。

スカイツリーを見上げる下町のかたすみに、
ひっそりと息づく商店街がありました。
それがー『明日町こんぺいとう商店街』。

明日町こんぺいとう商店街を舞台にした7つの物語。
七人の作家さんのアンソロジー。

大島真寿美 『カフェスルス』
大山敦子  『あずかりやさん』
彩瀬まる  『伊藤米店』
千早茜   『チンドン屋』
松村栄子  『三波呉服店ー2005-』
吉川トリコ 『キッチン田中』
中島京子  『砂糖屋綿貫』

読んだことのある作家さんは、彩瀬まるさん、中島京子さんの二人だけ。

どの物語も心がほんわかします。

『伊藤米店』
朝日町ガーデニングボランティア部。
SNSサイトの掲示板で集った仲間たち。

それから会話は各家庭の台所事情や野菜の高騰、去年のボーナスがいかに下がったかなどに移った。深刻になりすぎない薄い不幸と、自慢になりすぎない薄い幸福をうまく分かち合う。共有、共感。それが常に多人数で顔を合わせる女友達と波風を立てずに付き合うコツだ。

あぁ~、わかる!
うん、うん、わかるよ~!
”深刻になりすぎない薄い不幸”
”自慢になりすぎない薄い幸福”
そのバランスが大事なのよ~!
最近、新たな人間関係がどうも億劫になっています。
それは、まさにこんな雰囲気を身をもって体験することが多いから。
多人数なんだから、自分のこともすこ~し話して、他の人のこともすこ~し聞いて。
決して立ち入りすぎない。
暗黙の了解。
なんだろうなぁ…、と思いつつも、適度な距離感を大切にする。
一歩、踏み込めば、関係性は変わるのかもしれないけれど…
それは、危険も孕んでいるのよねぇ…
そんなことを考えながらの人間関係はしんどい。
なので、あらたな人間関係が発展しない。

『カフェスルス』
長い付き合いの友達で、長年の夢だった喫茶店の開店を目指す彼女たち。

うん、うん!
そう、そう!
と、思うフレーズがたくさんあります。

しょっちゅういっしょにいるわけではないので、二十代に培った関係性を温存出来てしまったのかもしれない。
成熟しきれないままの私たちに時間だけが流れていく。
三十歳になった頃には、四十歳くらいにはきっといくらか大人になっているであろう、と思い、四十歳になれば五十歳になったらきっと、と思い、けれどもそのまま五十歳に突入し、もしかしたらこのままずるずると六十歳になってしまうのではないか、とかすかに危惧したものの、どう対処することもできず、はたしてその通り、成熟し損ねたまま六十歳になってしまった。
おそろしいことだ、と思う反面、愉快だ、とも思う。
だってこんな六十歳、笑っちゃうよね!


私の友人もほとんどが10代、20代からの付き合いです。
先日の一時帰国で会った友も先輩もみんなそう。
まさに、40歳になったら、50歳になったらと思いつつ、一緒に年を重ねてきました。
そして、いつしか50歳になり、もうすぐ60歳。
大人になり切れていない50代とも思うけど…
そう!
面白いのです!
笑っちゃうのです!
私も友も、やっぱりこのまま60歳になるのだと思います。
恐ろしいことだけど…
ちょっと楽しみだとも思うのです。
何も変わらなかったけれど、変わらなかったことに感謝しつつ、これからも変わらない関係を続けていきたいと思うのです。


60歳を前にカフェを始めようとするとき。
目の前には病気など、避けては通れないことがあることを、知っている彼女たち。

でも、だからこそ、カフェを始めようと思うのだ。
とりあえず、まだ生きているのだから。
びくびくしないで。
やれるものなら、やってしまおうと思うのだ。
そもそも愉しいじゃないか。
六十歳の声を聞きながら、まるで二十歳の小娘みたいに、また、わいわい誰かと何かを作り出せるなんて。


”50代”という年のせいにしたり、”いまさら”という言葉を言い訳にすることがあったかも…
でも、そうじゃないのよね。
せっかく生きているんだもの!
ときには二十歳の小娘に戻ってみましょう~(笑)
うん?
すでに、度々、戻っていますね…



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Commented by 01914383i53678 at 2018-05-20 13:09
可愛い表紙に惹かれます。
招き猫じゃなく、招きうさぎなんですね。

60歳を前にカフェを始める。
わたしの夢と一緒です。
わたしも昔からカフェをやりたくて。
たぶん叶わない夢です。
だから、本の彼女たちにはぜひ、叶えてもらいたいです。
Commented by azu-azumy at 2018-05-20 15:03
*ちいさん
こんにちは♪
そうなんです。
片耳の折れた招きうさぎなんです(^。^)

まぁ〜
ちいさんの夢もカフェを開くことなんですね。
素敵ですね♡

心あったまる、元気の出る本でした。
by azu-azumy | 2018-05-19 11:53 | 読書 | Trackback | Comments(2)

“微笑みの国”での暮らしと大好きな“カービング”や“読書”のことを         


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