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八月十五日に吹く風

松岡圭祐さんの本は2冊目です。
初めて読んだのが『特等添乗員αの難事件』でした。
この本は☆3つを付けました。
シリーズ化されていますが、それ以上手を出そうとは思わず…


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【八月十五日の風に吹かれて】はブクログでも評判が良く、読んでみたいと思っていました。
文庫初版は2017年8月なのに、先日、紀伊国屋の新刊コーナーで見つけました。
エムクォーティエの紀伊国屋さんは、新刊コーナーに置かれている本以外は、かなり探しにくいです。
なので、新刊コーナーに並べられている本を購入することが多いです。

八月十五日というタイトルから想像できるように、太平洋戦争に関するものです。
本を開いてまず目に飛び込んでくるのは

この小説は史実に基づく
登場人物は全員実在する(一部仮名を含む)

読む前から、覚悟して読め!
そう言われているようでした。

太平洋戦争終結は1945年。
私が生まれた頃は、まだ戦後20年ぐらいなのに、私は一度たりとも戦争を自分自身のこととして実感したことはありません。
戦争は歴史の中の出来事でした。
その歴史でさえも、私の知ることは何とも薄っぺらなことばかりで。
この年になっても、知らない(と言うよりも知る努力をしてこなかった)ことの多いこと…

この本に書かれている「キスカ島撤退作戦」のことも全く知りませんでした。

キスカ島撤退作戦は、1943年7月27日~29日にアリューシャン列島にある鳴神島(キスカ島)から守備隊5千2百名全員を無傷で撤収させた作戦。
キスカ島に上陸しようとするアメリカ軍の攻撃が激化している中でのことで、「奇跡の作戦」と言われています。

太平洋戦争における日本人の戦い方、非戦闘員である民間人ですら自死を厭わない姿。
それは、諸外国に人命を軽んじる野蛮な日本人として映っていました。
その日本人観を変えたのがこの「キスカ島撤退作戦」であると、この本には書かれています。

随所で胸が詰まる…
そんな本でした。


8月15日は終戦記念日。
ですが…
1945年8月15日に戦争が終わったわけではないのです。
それ以降も、北の島では侵攻してきたソ連軍と闘っていた人々がいるのです。

浅田次郎さんの『終わらざる夏』を思い出しました。

普段、考えることもない戦争のこと。
でも、日本人として知っておかねばならないことがまだまだある…
しみじみとそう思いました。



海外で暮らすようになり、日本人であることの幸せを感じることが度々あります。
特にタイは親日家が多く、日本人としては暮らしやすい国です。
でも、それは、これまでこの国で暮らしてこられた先輩方のおかげだと思っていま

日本人であることの誇りとプライド。
そして、タイで暮らさせてもらっているという感謝の気持ち。
忘れてはいけないと、自分に言い聞かせています。



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Commented by 01914383i53678 at 2018-10-05 11:53
松岡圭祐さん、まだ未経験の小説家さんです。
随所で胸が詰まる。
何だか読むのがドキドキします。
戦争を題材にしたものは、皆そうなんでしょうね。
Commented by azu-azumy at 2018-10-05 12:47
*ちいさん
こんにちは♪
本当に。
戦争をテーマにしたものは、本当に胸が苦しくなりますね…

by azu-azumy | 2018-10-05 11:44 | 読書 | Trackback | Comments(2)

“微笑みの国”での暮らしと大好きな“カービング”や“読書”のことを         


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